優秀だと信じろ、そして優秀であれ

クラスメイトからの依頼を受けて、今日は家の近くのスターバックスに集合してインタビューの練習。想定問答と日本語での回答づくりをしながら話し方や細かい言葉遣いの意味、コツを話した。

当然ながら上記を通じて相手のプロフィールであったり次のキャリアに対するモチベーションであったりを聴く。とても優秀。大学時代から複数カ国(その中のひとつが日本)へ留学し、各国の言葉を身につけている。学部から院へ入る際にはメジャーを大きく変更している。企業に所属して早々ローテーションプログラムに抜擢され、複数の機能であり国でありをまわり結果を出している。

そして若くしてIESEへ。

俗にいう純ドメの自分からすると素直に感心する。これがまた人間もとてもできていて、謙虚だけど自分の考えはキチンと持っている。でも無理に押し通さない。語り口は穏やかで相手への気遣いを忘れない。素直に尊敬する。

インタビューの際に、企業が問うのはPassionでありValuesであると以前書いた。そしてそれを示すものは浮ついた言葉ではなく自分の今までの経験であり結果であると書いた。

なので、どういった質問に答えるにしても、その回答から対象企業であり対象機能・ポジションでありへのPassionが滲み出るはずだ。それを支える過去を持っているはずだ。

その前提で話を聴き、質問を続ける。基本日本語、時々英語で。
多くの人が共通するのではないかと思うが、客観的でいる時ほど点と点のつながりが見えてくる。問いの意図を明確にしそれにフィットする論理構造を考えるまではできても、その構造に自分の過去を紡ぎ繋げ当てはめていく時に、客観的であるかどうかは大きく影響すると感じている。

そこを確認していく。本当はこういう意図を持っているんじゃないか。本当はこういうことが言いたいんじゃないのか。本当はこういう経験からそう思うようになったのではないか。その経験で一番のチャレンジは本当はこの点で、それを解決するためにこういうことをしてきたのではないか。

一つ一つ丁寧に確認していく。相手の新しい一面も見えてくるし、一層その相手オリジナルの、素晴らしい答えになっていくように感じる。相手の目も輝く。ひとしきり話して、内容が随分練られてきた時に、
”日本語で make sense ってどうやって言うの?”と聞かれた。

。。。なんていうんだろうか。上手い言い回しというか言葉が浮かばなかった。結局出てきたのは、”なるほど”かなという答え。多分そんな感じではないかと思う。

成功を祈りながらバイバイをして買い物&夕食に向かった。

インタビューの練習をしている時も歩きながらも思った。クラスメイトは本当に優秀な人が、世界各国から集まっているんだなと。今回は自分が日本人だからという理由でこうして相手の役に立つことができたけど、普段はどうなんだろうと。昨日書いたようにReliableだと言われていても、やはり自分のなかで”これだ”と思えるものを持っておきたいなと。

国ごとの違いや、複数可国横串で見た各国学生への期待の違いこそあれ、基本的に同じ基準に照らして選ばれたクラスメイトであり自分でありだから、何かあるはずなのだ。それは信じるべきであるし、何かあらねばならないのだ。そこは探すと同時に、わかっていない状態であっても自分が価値を出せると思った時にはその努力をせねばならないし、自分が周りと異なる主張があるときにはそれをせねばならないと思うのだ。

それに、やっぱり大切な仲間だと思ったら、役に立ちたいと思うし、お互い一層の高みに手を伸ばしたいと思うし。

何はともあれ、普段のちょっとした時間の何気ない挨拶や世間話ではなくて、こうして互いの過去であったりこれからであったりをじっくり話す時間というのはいいものだと思った。こういう話ができて、それに向けてリスクなくチャレンジできる時間というのはMBAの価値として大きいと思う。これは日本にいる時も変わらないのだけど、浅い時間を広く沢山の人と過ごすのではなくて、少なくとも密な時間を過ごせるよう仲間と付きあっていきたいと思う。