志に惹かれる

自分は製品にしてもサービスにしてもを選ぶとき、どんな内容であるか、スペックであるかより相手の志に惹かれて選ぶ傾向がある。先日もそんな、アツい意志をもった方と接する機会があったのだが本当に嬉しくなる。ワクワクする。
コミュニケーションのインターフェイスが構造的でなくとも、自分中心でたまに配慮がかけるように感じられる対応も、根底にある一貫したシンプルなビジョンとそこに向けた溢れんばかりのエネルギーとたゆまぬ努力をみていたらチャーミングなポイントとして映る。
コンサルティングをしているとお客さまの中に、第三者立場とはいえ深く入る。会社の中には、地位に関係なく、組織に関係なく、その会社らしい価値観であったり考え方であったりのクセが必ずある。大きな組織のなかで例えば1つのプロダクトを生み出すまでには現場の至る所で日々物語がつむがれている。それでも一生懸命お客さまのことをことを考えるに連れて、その物語や自分たちの価値化は色を潜め、彼等が何を望んでいるのかを探ること、それを満たすために努力することが前面にでてくる。そしてその満たしたスペックだったりサービスの内容を説明することが市場とのコミュニケーションの中身になる。
もっと真っ直ぐに、内側にひめている自分たちの意志を伝えてよいのではないか。求めている機能ははあるとしても、お客様はその機能をアピールされることでその会社に惹かれるのだろうか。
ふとそんなことを思いながら自分のコンサルティングスタイルをふりかえる。

ワクワクさせるヒト

諸事情あって急遽新たなプロジェクトへ参画。とっても切れるパートナーとのプロジェクト。とても楽しみにしているし早くも楽しい。楽しく鮮やかに自分の思考の浅さに気づかされる(それで楽しいで終わっていたらいけないのだが)。本当にヒトを鍛えるのはこういう経験ではなく、どうしようもないような状況を独力で切り抜けるような経験、修羅場経験だと信じてる。
しかしそういう経験を求める(いざそうなると大変なのだけど)一方で、こうした圧倒的に優秀なヒトと仕事を共にできるというのがとっても嬉しくもある。
極めて頭が切れて、フラットで、自分の感情に素直で、自分の好きな仕事を一生懸命やる。
そんなパートナーから学べることは無数にある。
楽しみだ。

What I Wish I Knew When I Was 20

What I Wish I Knew When I Was 20: A Crash Course on Making Your Place in the World
Tina Seelig (著)
最近本を読む時間を減らしているわ、洋書を読むようになって日本語よりは時間がかかるわで読み終えた本の数を見ると減少著しい。それでも面白いものは面白い。この本は2-3ヶ月程度前に少々話題になった『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』の原著。英語も難しくなく表現もスマートなのでいい程良い英語のエクササイズにもなると思う。
さて、20歳を超えて久しいのだけど、この本に書いてある内容は言われてみればそうだよなとうなずけたりどこかで考え方自体は聞いたことあるというものが多い。ただそれは20歳の時に限らず知っておきたかった話であり、そして今後歳を重ねる上でも忘れずに自分の心であり身体に刻んでおきたいものだ。

P.30
Problems are abundant, just waiting for those willing to find inventive solutions. This takes acute observation, coordinated teamwork, the ability to execute a plan, a willingness to learn from failure, and creative problem solving. But the first requirement is having the attitude that the problem can be solved.

P.48
Don’t ask permission, but beg for forgiveness.

P.98
You are not your company. You are not your product. It is real easy to think you are and it is real easy to get wrapped up in it… But if you fail, or even if you are successful, it is not you. Your company may fail, your product may fail, but you aren’t the failure.

P.125
every day you should act like a foreign traveler by being acutely aware of your environment. In everyday life we tend to put on blinders and cruise down well-worn paths, rarely stopping to look around. But as a traveler in a foreign country, you see the world with fresh eyes and dramatically increase the density of your experiences.

P.153
Successful team players understand what drives each person on the team and look for ways to make them successful. Additionally, great leaders figure out a way for everyone to play to his or her individual strengths.

P.168
There’s a significant difference between being competitive and being driven toward an objective. Being competitive implies a zero-sum game in which you succeed at someone else’s expense. Being driven involves tapping into your own passion to make things happen.

P.184
the most interesting things happen when you get off the predictable path, when you challenge assumptions, and when you give yourself permission to see the world as opportunity rich and full of possibility.

限りある自制心

今日のライフハッカーのエントリーの1つに、自制心は尽きるものであるという話があった(http://www.lifehacker.jp/2010/06/100604whychangingisdifficult.html)。ある実験で、食べたいものをを我慢したグループは、それをしなかったグループに比べて難解なパズルを諦めるのが早かったと。先に自制心を使っていたので、難解なパズルに粘るという自制が利かなかったのだと。
自制心が有限なのだとしたら、普段仕事とで自分を抑えてしまっているひとは、プライベーで自分を抑えれば抑えてしまっておけばもはや仕事で自分を抑える力がなくなっているということになるのではないだろうか。
仕事で自分を抑えてしまっているが故にプライベートでで自分を抑えられずにルーズな時間の使い方をしてしまうというケースは少なくないようにも感じるし。chicken – eggかもしれないがちょっと仕事で自分を出して、自制心を残しておいてプライベートでつかって仕事で自制しなくするというサイクルにもっていくか、少なくなった自制心を絞り出してでもプライベートで抑えてもはや仕事でで自分を抑える力をなくすというサイクルにもっていくか。
我慢に限界があるって考えたら自明の話か。

何を待っているのか。

迷っている時間はない、行動を起こさなくてはならない。そう思っているときに、迷っている時間はなくて行動を起こさなくてはならないのですと上を説得するために材料を集める。時間がないという切迫感が焦りを生む。焦るほどに論理を飛躍させて主張してしまいそうになる。説得される側はその焦りが見える程に相手のメッセージにバイアスがかかっていると先入観をいだき意思決定のハードルを上げる。細かくじっくりみようとする。結果として意思決定は先送りされる。それゆえに更に焦る・・・。
今意思決定する価値とリスク。
今意思決定しない価値とリスク。
”動く”という意思決定だけを考えれば必要なのは上記の比較とその結果をみるのではないか。
一歩踏み出す前に、行き先と千歩の道筋と必要な体力やら食料やら一緒に歩く仲間やらが全て見通されていなくてはならないのか。でなければ最初の一歩さえ踏み出せないのか。
なんだろう。
企業に限らず個人にも同じ事が言えるのだが。