相手を親友だと思えたらもっとうまくコミュニケーションができると思う

周りを見ていると、時折「あの人何言ってるのかわからない」、「話が噛みわない」、「話しあう気にもなれない」というようなことを聞くことがある。僕もプロジェクトで色々なバックグラウンドをもった、色々なキャラクターの方とチームを組んで動くが、やはりなかには何を言ってるのか分かりにくいと感じる人はいる。
ざっと思い返してみても
・話の前提を明確にせずにいきなり話しはじめる
・話の目的がない(どういうスタンスでどこまで話を聞けばいいのかわからない)
・話に構造がない(要素も順序も。主張をサポートしないパーツがいりみだれる)
・一貫性がない(その場の雰囲気で言うことがかわる)
・文法が複雑(最終的に何が言いたいのか濁る。主語がない、接続詞多すぎ、二重否定多すぎ等)
・感情が混ざってる(場面によるが、特にネガティブな感情はノイズ)
色々います(自分も常にわかりやすくはなせているわけではない)。
そういうときに話し手を批判する声は冒頭の通りで聞こえてくるのだけども、忘れてはいけないのは、”聞き手が話し手の話しやすさに影響を与えている”ということだ。
何言ってるんだこの人?
話噛みあわないな。。
早く終わってくれないかなこの話
という気持ちっていうのは自分が想像する以上に相手に簡単に伝わるものだと思う。そして、それを感じた、話し手は聞き手に対してネガティブな感情を持つ。こんなこともわからないのか?こいつら聞く気あるのか?等々
そんな感情面の変化は、話す・聞く行為にとても強く影響を与える。
例えば、聞き手は嫌味なほどロジックにこだわったりする。それに対して話し手は”そんな細かいレベルまで聞くなよ”と思いながら細かく応える。不要だと思って話しているのであらもでてくる。それを聴き手は揚げ足を取るようにつっこむ。その繰り返しで目的から離れていく。コミュニケーションは価値を薄めていく。
コミュニケーションだったり、その前提となる人間関係の構築だったりというのは研究がされている分野であるし、自己啓発本も相当数ある。リーダーシップ、コーチングといった分野でもコミュニケーションには確実に触れられているし、NLP等具体的な行動の解釈の仕方・活用の仕方にしたって情報はいくらでもとれる。そういった色々なテクニックというかtipsはあるのだけども、平たく言うと、相手を親友だと思って接すれば大半の問題は解決するのではないかと思う(リーダーシップは別かも)。
親友がなんかよくわからないことを話し始めたら、別にネガティブな感情を伴わずに”え?何の話それ?”、”いや、今その話するタイミングじゃないだろって(笑)”と言えたり、”なんでこいつこんなこと言い出したのかなあ”、”あー最近疲れてるし、頭まわってねんだなー。休む時間つくらないとなー”であるとか、とにかくネガティブな感情に走らないハンドリングを自然としているはずだ。
ネガティブな感情を持っているからこそ伝えにくくなってしまう率直なメッセージも、相手が自分が信頼している友達だと思えれば素直に話ができる。揚げ足をとりあうこともないだろうし、わかってねーなあと思いながら適当に話をすることもないだろう。
相手をそう思うかどうかは自分で選択ができることなので、相手に依存する必要はない(話が分かりにくい等、相手に依存している部分に不満を抱くのは精神衛生上も良くないし、解決も難しい)。
信頼できない親友っていうのはおそらくいないだろうし、親友として相手を見ることは自然と相手に自分はあなたを信頼しているという信号を送ることにもなる。そういう信頼をもって伝えられるメッセージを直感的にムカっと来たからといってネガティブに返したりする人は経験上少ない。
実際の中の良し悪しやこれまでのその人との歴史の浅さに関わらず、親友だと思うだけでコミュニケーションはとてもとりやすくなると思う。

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