noblesse oblige

土曜日の深夜にパートナーから送られてきたmail。内容は触れられないのだけど、強く同意し、彼と同僚であることを嬉しく思い、改めて自分を律していかなくてはならないと気を引き締めた。

パパに。

さて久しぶりのエントリー。プロジェクトは佳境を迎えているのだけどふとしたきっかけでパートナーに同行してクライアント先へ。他の関係者を含めて待ち合わせ場所でクライアントの到着を待っていると、近くで子供向けのイベントがあったようで、あたりにははしゃぐ子どもたちがたくさん。それを横目に見ながら談笑する家族の面々。
ぱっとみ何事もないのにケタケタと笑い続けながら走り回り続けている子どもたちの元気をみて負けてられないな?と思いながらクライアントの到着を待つことしばらく。
こつん、と足元に感覚があったので下に眼をやるとそこには2歳前くらいの男の子。
さすがに身長差もあるし、柱か何かと間違えたのかな、なんて思いながら眺めていると、避けてどこへいくわけでもなく僕の足もとでもそもそしている。
どうしたんだろ?と思いつつも子どもというのはかわいいものだなと見ていたら彼はこっちを見上げて目があった。子どもの瞳のきれいさをみて負けたられないな?と感じつつ微笑みかけた。
彼は僕のズボンをつんつんと引っ張りながら僕の方を見て言った。
「・・・パパぁ」
あはは人違いだろー、と一瞬思った直後に、同行した関係者の視線と周りの視線含めてことの複雑さを感じとった。
「え?sagadさんって・・・?」
「え?いや・・・え?違いますよ」
「もしかしてsagad・・・」
「いや、ないですよねそういうのは」
久しぶりにあたふたする自分をアタマのどこかで客観的に感じながらもえらく不自然に。その不自然さが疑いといじりを誘いそれが更なる不自然さを誘うサイクル。
そうこうしている間に彼の母親らしき人がさっと現れて、
「○○くん、その人パパじゃないのよっ」
とさっそうと去っていった。
そしてなぜか少々居場所に困っている自分が残った。
少なくとも良かったのはそこに旦那さん(本当のパパ)がいなかったことではないかと思う。もし自分に子どもがいて、その子が他人にくっついてパパーと呼んでいたら、僕は複雑な気持ちになるだろうから。
それにしてもお父さんを間違えるとは不思議だ。目があった後も間違えたことに気づくような素振りもなかったし。よほど似ていたのかな(そういう意味では本当のパパを見てみたくもあったな)。
#いうまでもなく、上記はクライアントと合流して打ち合わせに入る前の格好のアイスブレイクになった(された)