弾言

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

小飼 弾 (著), 山路 達也 (著)

今年最初に読了したのがこの書籍。小飼さんのブログは以前から見ていたのだけど、なんとなくこのタイミングで手にした。なんでだっけなあ。

内容はとてもわかりやすく書かれていて良いです。ボリュームも各トピックが短くまとめられているのが良いです。キレイごとが書いてあるわけでもなく、かといって極端に尖った話が書いてあるわけでもなく。と言いながら自分がどれだけ実践できているかと省みるとなかなか難しいですね。

実際にこの本を読むときには、まず目次を見て、次に巻末にある”弾言一覧”を見て中身に入るのが良いと思います。キーメッセージがまとめてあるので自分にひっかかったものの中身に入っていくのが良いかと。バランスシートの観点での構造で目次はきられていて、その中に散りばめられている小飼さんの考え方の結晶(弾言)の観点からきられているのが巻末の弾言という感じです。

印象に残っている部分を次に一部抜粋します。特にモテる人のくだりは、恋愛関係におけるモテる/モテないに限らず、ビジネス含めて人間関係全般に言える話だなあと思います。アタマがとっても良いのにクライアントとの信頼関係をうまく築けない(モテない)とか。

P.27
本を読み終わったら、今度は「自分を読んで」みてください。その本を読む前の自分と読み終わった後の自分がどう変わったか。

P.114
従来 : 業界のアウトプット = Σ(業界に属する人間)
現在 : 業界のアウトプット = max(業界に属する人間)

P.125
日本に生まれたという事実だけでも相当な幸運といえます。運にはいいも悪いもなく、それをどう受け止めるかが重要です。

P.131
僕が見るところ、そういう人たちに欠けていたのは、勉強力というか学習意欲です。例えば、オン・ザ・エッヂでは週1回Techミーティングという社内勉強会を開いていました。この勉強会への参加は任意ですが、伸びる人間はどんなに忙しくても出席していました。僕自身も、出張が入らない限り出るようにしていましたよ。

P.135
伸びていく人間は、他人と情報をやり取りするための「インターフェイス」がしっかりしているように思います。要は、自分のことをきちんと説明できて、人の話を聞けるということです。

P.149
モテる人というのは、異性の単価を高めに設定している場合が多いですね。逆に、イケメン/美人だけどなぜか恋人ができない人は、単価を低く設定しているようい思います。要は、相手を安く見ているということ。ほとんどの場合、そういう気持ちは相手に見透かされます。

P.160
誤解を恐れて冗長に話すことは、受け手にコストを払わせることになる