圧倒的な力

先週の金曜日は今年最後のチームmtg。その場でパートナーに見せつけられた圧倒的な実力。ああ、これだけの人と闘って?きたんだなあとしみじみ。普段は仕事で闘うとか競うという感覚がないのだけどこのときばかりは感じる。いや、完敗なのだけど(それではいけないのだけど)。
コンサルティングについての彼の考え方の一部が紹介された。数枚の、シンプルなチャートの中に濃密にかつ整然と彼の考え方が敷き詰められていた。
一緒に仕事をする中で、”オレの頭になれ”くらいのことを言っていたパートナー。前々から仕事のパフォーマンスの高さは理解していたし尊敬していたのだけど、その頭の中身をこうして披露されるとそう言う理由もわからざるをえない。なりたいと思うし(自分を消すとか100%従うとかそういう意味ではなくて)。
自分の強み弱みがまざまざと見えてきたこの一年。落ち着いてすごせそうな年末年始のこの時間、次のストレッチに十分に備えたい。

友達とか仲間とか

自分のプロジェクトを先週前半で一区切りつけたので、比較的時間に余裕ができていた。そんなときに同じチームのコンサルタントが少々クリティカルな状況になっていたのでサポートに入る。プロジェクトに区切りを付ける前からも入っていたので、より参画度を高める感じ。
こういうときはなかなか面白い。何がかというと、人が何で動機づけられているのかを目のあたりにすることができるから。彼本人と話していて主体的にサポートする人、頼まれたら動く人、彼の話は聞いているけど自分の仕事に集中している人、だけどパートナー経由で話がきたら引き受けて動く人、それでも動かない人、彼の話が耳に入らない(届かない)程の状況に自分の仕事がなっている人(こういう人に限って話を届けることができるととてもサポーティブだったりする)etc…。
組織である以上いろいろな関係があるのだと思うけど、常に自分の考えに従って行動を選択していきたいと思う。

自己責任と無関心

たまに、他人から意外な見方をされていることがある。ふと驚いたり、残念というか悲しいというかの感情を抱くときもあるのだけど、この経験はとても良い学びになると思う。なんで自分は自分をそう見ていたのか、そして他人はなんで自分をそれとは違うように捉えていたのか。自分の振る舞いが他人にどのように映っているかを理解できる機会であり、そう映った相手を人がどう解釈するのかを理解できる機会だからだ。
他人の解釈でありその結果生じる感情でありはコントロールできない。でも解釈される自分はコントロールできる。いや、うまくコントロールできないとしてもそれは自分の責任として納得できる。コントロールするしないは自分の選択、できるできないは自分の責任。その結果生じる相手の解釈・感情、それによる自分へのレスポンスも自分の責任。
ということで受け容れて学んでいきたい。あまりに受け容れすぎていると、受け容れるだけで終わっていると、自己主張しないとか、相手に関心がないというように解釈されるケースもあるのでそのあたり考慮しつつ。

京都と片付けと

明日朝から京都で仕事ということで前日入り。予約していたホテルへチェックインすると部屋がアップグレードされたとのことでとても快適。広いし、(当たり前ながら)散らかっていないし。僕はもともと部屋の整理整頓は得意ではなく、仕事が立て込んでくるとなおのこと散らかってしまう。それはそれで住んでいると慣れるのだけど(いいのか?)、こうして広くて片付いた空間に身をおくと、それが自分の気持ちの落ち着きであり集中力でありに作用するのを実感する。
仕事が落ち着いたら部屋の片付けをしようかなと思う。
夜ごはんは近くの干物とごはんの美味しいお店へ。食べログでみつけた”まそほ”というお店。調べてみると青山にもあるらしいのだけどまあいいかと。ホテルからも近いし(HPをみると京都の方が雰囲気が良さそう。奥まったところにあるしお店に入るまでの、間接照明に照らされた細い石畳の路がなんともいえず日本を感じさせる)。
僕は何でも美味しいと感じるタイプなのだけど、特にごはんが美味しい。注文してから30分程度かかるけど小さい釜でたきあげられていて、甘いしふっくらしているし、おこめひとつぶひとつぶがたっている。美味しいとごはんも別腹なんだな、と感じるほど。
また来ようと思う。余裕をつくって祇園にも行きたいな。

コンサルタントの「解答力」

コンサルタントの「解答力」
野口 吉昭 (著)

ボリュームも丁度良く読みやすい一冊。コミュニケーションにおけるコンテンツをつくるtipsではなくて、つくるまえにおさえるべき点とつくった後にどのようにして伝えるのか、という部分にfocusをあてている。言うは易く行なうは難しなのだけど(ってこうしてわかりやすく本にまとめるのはとても易しいことだとは言えない)、こうして言葉で読んで、頭で理解していくというのは価値がある。自分にとって特に印象的だったのは次の内容だった。

P.155
相手が「面」で主張していることをくつがえしたいときには、「面」で反論するのではなく、「点」で突いてからそれらを「線」にして「面」に展開していくのである。
大事なのは、いきなり相手の「面」を否定するのではなく、あくまで答えを肯定的に受けてから「点」を突くことだ。

これは相手の意見を覆したいというときに限らず、議論が平行線をたどりそうになったときの1つの有効な視点の動かし方だと思う。その他にも重要だと思われるいくつかの要素がわかりやすく書かれている。