事例から学ぶサービスサイエンス

事例から学ぶサービスサイエンス―サービス価値計測手法 10の実例
木下 栄蔵 (著)
amazonでサービスサイエンスに関連する本を探していて見つけた一冊。基準はわからないが、いくつかの主だったサービスの事例を記述し、いくつかの数式を提供してみているというもの。勿論新しい学問分野であるので確固たるロジックというか理論までは期待していなかったが、まだ本としてむつかしいと思う。
いくつかの事例(加賀屋、堀川高校、矢祭町、クロネコヤマト、IBM)が出されているが、なぜこれらなのかという理由が不明確であるし、それぞれの記述をみても公知の情報が少々整理されている域を出ない。その後の数式を活用したサービスの評価ではこれら事例と切り離して新たな例題を用いて話を進めている。そしてその結果からのso whatがない。
何らかのメッセージを持っているわけではなく、研究のプロセスをきりとってそれが本になっているというイメージ。スタートもゴールもこの本の中では曖昧だ。

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