超凡思考

超凡思考
岩瀬 大輔 (著), 伊藤 真 (著)
(amazon等で思うようなイメージを見つけられないと自分で撮ります)
昨日の正しく決める力に続いて、シンプルで素直なメッセージが込められたとても読みやすい一冊。内容を通じてこんなTipsが役に立ちそうだとかすぐに使えそうだという話はあまり感じない(これは個人の意識の問題か)。ただ素直に、なるほど岩瀬さんであり伊藤さんでありはこういったものの考え方をしてこられたのか、ということが伝わってくる。
他人が成功した/発見したノウハウやナレッジをインプットしたり使ってみたりすることよりも、自分をもっと知る、その自分がうまくいった/いかなかったところから自分を最大限活用するためのやり方に自分で気づく、それを試しす、結果から己を知る、次を考え試す、という自分らしい成長サイクルを継続してまわしていこうというメッセージを感じる。
下には抜粋していないけど、個人的には岩瀬さんの話の中にある”素直にオープンに人をほめよう”、”(学生の頃のように)青く熱く夢を語ろう”という話がとても好きだ。
もともとオープンでいたい性質だし(口が軽いわけじゃないのだけど、自分が思ったことや考えたことは全部アウトプットしたくなる性質)、熱く夢を語るっていうのは、仲間から聞くのも話すのも好きだし。でもこれらっていうのは、普段の仕事の中では自覚のないうちに閉じ込めてしまったり我慢してしまったりしているところがあったのかなという気もするし。
もっと自分というものを大切に扱わないといけないなと思った。
印象に残ってた言葉を一部以下に抜粋。

P.54
諦めたらそこでおしまいですが、諦めなければ何かが必ず始まります。その違いを自覚できるかどうかでしょう。

P.55
誰もが読んでいる新聞を、自分の仕事につなげるように動けるか。行動力が全てを支配しているといっても過言ではありません。実行するかしないか、その意思があるかどうかで、大きな差が開くものなのです。

P.82
顧客に差し出す重要な資料であるにもかかわらず、ゆがんだままコピーを取っても平気な人は、雑な仕事しかできません。小さな仕事をおろそかにするような人は、決して大きな仕事はできないのです。

P.86
努力をしても結果が出ないと嘆く人がいますが、果たして決断をしているでしょうか。自分でデッドラインを課しているでしょうか。決断をすることなく、ただ自己満足の世界に浸ってはいないでしょうか。

P.144
何事も定着こそ大切だ

P.178
話をするとは、役を演じることと似ているかもしれません。相手の求めているものを与えるために、学者、易者、医者、役者、芸者、父母という具体的に六つの役割が話し手には求められています。

P.208
知との向き合い方、知との格闘の仕方を身につけないと、自分を見失ってしまう。その点だけ理解できれば、子どもも大人も、後は自分でその方法を考えていくはずです。あくまで自分が主体ということを忘れない。

P.219
私はよく、学生に知的貪欲さと知的正直さの話をします。もっと知りたいという好奇心。そして知らない自分を自覚する正直さ。この両方の要素がないと人は成長しません。