チーム内でケースタディをやることが最近あります。
そのウォーミングアップとして、ショートケースが使われていたのですが、そのときの課題が、
あなたの昔からの友人が最近ある会社の社長になりましたが、最初に何をしたらよいか分からず悩んでいます。彼にまず何をするようにアドバイスしますか?
というものでした(会社に関して幾つか情報が与えられている)。
論点は外さないように色々とディスカッションをしていましたが、実際に友達が悩んでいたら、まず何をするように等アドバイスする前に、自分だったら話あらいざらい聞くなーなんてふと思いました。言いたいだけいいたいように言ってくれたらいいし、それができないなら沈黙の時間もあっていいなーなんて。
何を言うにしてもそれからだなと。
ディスカッションでは上記の”友達”、”悩んでいる”というワードの解釈によって参加者それぞれの立ち位置が分かれているように感じられました。ケーススタディの目的はさておき面白かったです。
そう考えると、ケースをつくる側、課題を設定する側に立つときには内容もさることながらこういった言葉の選び方も大切だなと感じます。
今回であれば、友達→クライアントの取締役、悩んでいる→考える必要に迫られている、という表現であればそもそもの前提の置き方もある程度まとまっていたでしょうし、ディスカッションもコンテンツが占める割合も増えていただろうなと思いますし。
それにしても、悩んでる友達に対して、いきなり”これとこれやりな”とはいえないなー、と思いました。自分の置いた前提の上で。そして、これってコンサルタントとしてでも同じだな、と思いました。
相手にとって何が価値なのか。勘違いせずにいたいものです。