また移動

午前中にミーティングを1つやってまた移動。
僕の知っている東京ではなかなか見られない空が広がっていた。タクシーの窓の外に、電車の窓の外に。

ミーティングはうまくいったものの個人的には課題の残るものだった。
テーマに重なる、相手に重なる。
そんなコミュニケーションができるようになりたい。
準備と経験あるのみ。

写真がもっと好きになる。

写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。
菅原 一剛 (著)
写真のノウハウはさておき、その道のプロフェッショナルの撮る写真であり、その考えでありに触れたい。そう考えていて見つけた一冊。
カメラやレンズの選び方や露出等の技術も簡単に触れられているが、写真・カメラを扱う腕ではなく扱う心について語られている。
カメラに限らず何にでも言えることだが、人間、自分の中で気持ちよりもノウハウが大きくなり始めると、それを駆使することに喜びを感じるようになる。気がつけば技術的に美しい写真を撮ることが目的化してしまい、何のための美しさか、技術的ではなく自分という存在として何を美しいとするか、といった心が薄れてしまう。
自分という世界に唯一の存在の追い求める貴い美しさを、被写体・アングル・フレーム・露出・絞り・シャッタースピードといった技術的な要素で分解して捉えてしまう。それらだけでは捉えきれない、大切な何かをなおざりにしてしまう。
腕を磨くことと、それによって表現する心を磨くことをトレードオフの関係にしてしまう。
そんな気がする。
なのでまずは、自分の心に何かしらひっかかったものを、自分の好きなように写す。自分の感性に任せてシャッターをきっていきたい。そして今回手にしたようなプロフェッショナルが過去に残してきた写真や考え方・感じ方に触れていきたいと思う。
なんだかんだいって、自分の心の底から楽しければ良いのだ、と思っている(^^)
#仕事にも同じことが言えると思っている。僕は、Clientであり自分でありの大切な何かを、構造立てて考える過程でばらばらにしてしまってはいないだろうか、取りこぼしてしまってはいないだろうか。
印象に残った言葉をいくつか抜粋したい。

それが庭先に咲く花だとしても、ただ何となく撮られた花の写真と、話かけるように撮られた花の写真とでは、まったく違う写真が出来上がると思うのです。

その人ならではの”景色のようなもの”を見つけることができたなら、いい写真が出来上がるのはもちろんのこと、今まで以上に、その人のことが大切に思えてくるはずです。

”思い”というものは写真に現れるし、あなたが被写体を見る気持ちが、あなたらしい写真をつくります。でも、そんな気分になれない時は、光の色を意識してください。すると、気分さえも驚くほどに変わることがあります。光の色を感じることで、ものの見え方は大きく変わってくるのです。

光の中に、”目に見える光”と”目に見えない光”の両方があることを、少し意識してください。

「一枚の写真の中には、とても大きなつながりが写っている」

僕は、ある種のコンセプトを掲げて写真を撮る感じが嫌いです。それは、写真は”時間”というものに大きく関係していますが、コンセプトなんかでは太刀打ちできないほど、とても大きな流れの中に存在しているからです。