利益力の源泉

利益力の源泉―いかに付加価値を創出するか
池田 和明 (著)
自分のコンサルティング領域であり考え方でありと重なる部分があり手にした一冊。
大きく分けると以下の問いに対して答えており、クリティカルリソースに関する話から(オープン)イノベーションという言葉が絡んでくる。
事例や経営者等の言葉も多く引用されており、本の内容とは別に、それらからも学ぶことができる。
・利益とは何か?
・付加価値とは何か?
・(今の日本企業にとっての)クリティカルリソースは何か?
・有効なクリティカルリソース活用方法は何か?
・グローバルの観点から企業に求められるものは何か?
本の中にあるデータや事例に関してはいくつか私も分析をしたり参照したりしたものもあるが、今の私にこの本を書くことができたかと言えばNoだ。部分的に過去の自分の主張であり考えでありと重複する部分こそあれ、一貫して構造立てて話ができるかというとまだそこには至らない。
自身の活動に足りない部分を見つけることができ、それが嬉しい。
印象に残った言葉をいくつか抜粋する(本書が他書籍から引用した部分含む)

株主価値の最大化のために、人はリスクをとって新たなことに挑戦するのだろうか。

ビジネスの世界では、論理的真偽を問うよりは、個別具体の文脈での行動と結果が問われる。したがって、実践的推論では、①やりたい目的がある、②これが実現する手段である、③だからこの行為を行うべきである、となる。つまり、実践的推論は、仮説・修正の実践・反復なのである。

セレンディピティとは「思わぬものを偶然に発見すること、その偶然から幸運を招き寄せる」能力をいう。そして、「果報は寝て待て」ではなく何か具体的な行動を起こすこと、偶然の出会いが会った時、その出会い自体に気がつくこと、意外なものとの出会いにおいて素直にそれを受け入れること、がセレンディピティを高める

「世界にたった二枚しかない巨匠の原画を、一枚売ってしまえば、あとはたった一枚しか残らない。どうして、そのような希少価値のある絵を安くしなければならないのか」

「変化をマネジメントする唯一の方法は、自ら変化を起こすことである」

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