鮮やかさと懐かしさと

今日は昼前頃からとある大学へ。
桜が土曜日に咲き始めたという話を聞いていたのでカメラを持って出かける。
温かいし、天気も良いし、歩いていて爽やかな気持ちになる。
温かくなってきたとは言え、まだ本格的な春のにおいはしない。季節の変わり目にある、なぜか切ない気持ちにさせる独特のにおいというか雰囲気というかだ。それはまだない。
それでも歩いていると桜はちらりほらりと咲き始めている。蕾ももう開きかけている。
まだ自分の中で本格的な春の訪れを感じきれていなかっため、自分に映る風景の中に桜の花があることに違和感を覚えていた。でも不思議なもので桜を写真に収めているうちに、においや雰囲気とは別に、自分のどこかが春の訪れを受容し始める。歓迎し始める。

卒業のシーズンはもうほぼ終わりに近づいている。同時に入学、新しい時間が始まるシーズンがまさに始まろうとしている。ともすれば季節の変わり目も、こうした大切な一年の区切りも、何も気づくことなく時間を過ごしてしまいがちになるが、自分が気付こうと気付かなかろうと同じように毎年時間は流れている。

この時期に、キャンパスに足を踏み入れる機会が得られて良かったと思う。しかも自分の大学とキャンパスの雰囲気が似ていたので尚更。
過去を愉しむことに時間を費やすにはまだ若い気がする一方で、そうやって当時の自分が生きてきた軌跡は忘れずに、自分のルーツを見失わずに走りたいものだと思う。

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