組織論再入門

組織論再入門
組織のデザインに関する一連のプロセスとポイント、また組織の背景にあるリーダーシップであり戦略へのコミットメント、モチベーションのコントロールにいたるまでがわかりやすくまとめてある一冊。方法論はこの本でなくても学べるが、読んでいて心に響くのはところどころに書かれている著者の考え方。たとえば、

組織というものは、あくまでも血の通ったものであり、人と人とのかかわり合いの中に組織の本質がある。人間不在の組織論は厳に慎むべきだ。

という言葉。組織の設計自体は少数の人間で書こうと思えばかけてしまう。しかし真に大切なのは、その組織設計の裏にある意図がどれだけその組織として動く人間の心に響くか / 環境の変化・戦略の変化に応じた組織の変化に対するコミットメントが得られるかだ。
単なる組織設計・プロセス設計にとどまらない、大切な考え方も伝えてくれる一冊だと感じている。

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