EQマネージャー

今日の午前中は自主的に開いている勉強会だった。勉強テーマは決めているのだけど、なかなかScheduleの調整ができないので(結局出席者2名)、今日は僕からは今やっているプロジェクトの考え方やアプローチのシェアを、もう一人の友達からは勉強テーマにそった書籍の内容のシェアをしてもらった。それがこの本、EQマネージャー
この本は過去に自分でも購入していて、一度さらっと流し読みした程度で終えてしまっていたのだけど、勉強会では読み込んだ人がエッセンスを資料にまとめてプレゼンする(人が集まったときはプレゼンターをシャッフルしている)という形式なので、まさにそのエッセンスを短時間で吸収することができた。それをもってもう一度流し読みしておさらいしたいと思う。
感情を知的に利用することで、効果的なマネジメントを実現するというコンセプトのもとにこの本は書かれている。”利用する”というと人の気持ちをコントロールして都合よく扱うような印象を受けるが勿論そういう意図ではない。人の感情、自分の感情を日常の活動の中で排除して頭だけで物事を考え進めていくのではなく、人間である以上確実に存在する、そして思考よりもパワフルな”感情”というものをちゃんと把握・理解・管理することでもっと現実的(人間的?)で効果的な活動の仕方を実現しようということだ。”管理”というのは、感情に管理されるのではなく、感情を管理するということだ。
ということで感情能力を4つに大別して書かれている。
1. 感情の識別(気持ちを汲み取る)
2. 感情の利用(ふさわしい気持ちになる)
3. 感情の理解(気持ちから未来を予測する)
4. 感情の調整・管理(気持ちを伴って実行する)

1. 感情の識別(気持ちを汲み取る)
言語/非言語全ての相手とのやり取りから感情を感じることができる。特に日本人は目から得られる感情の情報が大きい(まさに、目は口ほどにものを言うということかな)。
非言語で自分がどのように感情を表現しているか知るために、鏡の前で感情表現をしてみて、言葉以外の身振り手振り、姿勢、目つき、表情を理解する。
非言語で相手がどのように感情を表現しているか知るために、仲間との会話の中で非言語コミュニケーションに着目する。
2. 感情の利用(ふさわしい気持ちになる)
感情を利用することで、思考力や認識力を高めることができる。例えば前向きな気持ちが強くなると、それまでとは違う視点から物事を認識できるようになる。
さまざまな感情が人の思考や行動にどのような影響を及ぼすのか理解するために、人が特定の感情を抱いたときに体に感じる感覚を想像する。
なりたい感情に自分の感情を重ねるためのシンプルな手段は、”ある種の言葉(なりたい感情)を単純に繰り返す”こと。

3. 感情の理解(気持ちから未来を予測する)

感情はさまざまな出来事に紐づいて変化するので、その変化の原因を理解することでその結果次に引き起こされる感情を推測することができる。
感情を理解する力を伸ばすために、1つの感情を想像し、その直前に何が起こったか、その時何を感じたか、その後事態が進展していく過程でどのように感じたかを書き出してみる。これによって勘定の根本原因の特定、次に起こりうる感情の推測ができる。
4. 感情の調整・管理(気持ちを伴って実行する)
「誰でも腹を立てることはできるが、適切な相手に、適度で、適切なタイミングで、正当な理由で、正しいやり方で腹を立てる事は容易ではない(アリストテレス)」
感情の調整・管理の能力を伸ばすために、定期的に運動する。これによって1つの感情や思考に囚われて身動きが取れなくなってしまうことを防ぐ。心身のバランスを保てる。
感情のフィルタリングを行ってみる。特定の感情をわざと全て拒否するもしくは受容れてみる。これをすることによって、自分が感情をコントロールできるという感覚をつかむことができ、無意識に感情に支配される/管理されることを防ぐことができる。
全体に思い出すのは7つの習慣で触れられていた”選択する力(Response Ability)”。外部からどんな刺激があってもそれに対する自分の反応を選ぶ自由を人は誰しももっているということ。
そして、それをやるために相手のアウトプットの中にどのような感情が含まれているのかを理解すること、それに対する自分のアウトプットにどのような感情を含むのかを意図することが大切になってくると。これらの一連の動作をするために、感情を調整・管理することが必要になると。
そんな感じだろうか。自分を振り返ってみると、感情の識別は出来る(と思う(たまに鈍感だといわれるがどうだろうか…))、でも感情の利用は下手(冷静であろうとしたり、感情による思考の変化を避けて客観性を保とうとする(勿論それが必要なときもある)。感情の理解はできる(と思う(識別と同様))、でも感情の調整・管理は分野によって良し悪しが別れるかなという感じ。
人の感情をもっと理解させてもらえるようになりたいし、人に優しくあれる人間になりたいと思うとともに、自分の感情とうまく付き合うことを心がけていきたいと思う。

「EQマネージャー」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    感情も経営情報、そのとおりですね。やり方しだいなのかもしれませんが、数値化された経営の係数だけを見ているとそぎ落とされてしまっている、大切な情報だと思います。
    既に発生している感情のマネジメントとともに、同じ目標やビジョンに向かって前向きに努力できる(感情を自然に共有できる)人を集めること・育成することも大切になってくるなと感じています。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    管理職のフェーズも変わってきているのでしょうね。
    感情をうまく捕まえるヒトも重要な要素になっていると思います☆

コメントを残す