ロジカル・ライティング

本日は勉強会。テーマは以前のBlogのEntryで書いたと思うのだけど”ロジカル・ライティング”。勉強会の振り返りもかねて本の内容も簡単に振り返っておきたい。

内容は全体に非常にわかりやすい。大きく3つのパートからなっている。1つはそもそも”書く”というコミュニケーションを行う前提となる要素とその設定の仕方について。1つは設定したコミュニケーションの前提に基づいた論理的な文書の構造のつくり方について。1つはその構造を適切に表現するための文書の体裁の整え方、日本語の表現の仕方等について。

大事なのは最初のポイント。コミュニケーションの前提となる要素について考え抜くことだ。この本では5つをあげている。書き手・読み手・テーマ(Issue)・(Issueへの)答え・期待する反応。

コミュニケーションのGoalの状態を考えると、具体的にどういった相手にどのような反応をとってもらうべきかが明確になる。そのためにはテーマをどのような問いに分解して、どの程度の深さで答えればよいか、そして書き手としてふさわしいのが誰かが明確になる。

後の論理的な文書の構造のつくりかた(横にMECE、上下にSo what? / Why so?)や、曖昧な表現(形容詞や副詞)の排除、論理構成を視覚的に表すためのレイアウトといったものは上記Goalを実現するための手段に過ぎない。

ロジカル・シンキングにしても、このロジカル・ライティングにしても、いざ身につけよう・練習しようとすると往々にして上記の手段を用いることを目的として考えがちだがそれは避けるべきだ。もちろんつかいこなすためには練習は必要だが、練習のための練習ではない。

今日Brush upした内容は早速仕事に活かしていきたい。自分の中でそれなりにできているつもりでいたし、それなりにできていたけど、まだまだ。もっと効果的にGoalに到達するためには改善することがある。

次回はファシリテーションやリーダーシップ、コーチングといった他者へ対する個人の影響力の行使の仕方をテーマにした。特にファシリテーションについてはEngagementをリードしていく上で非常に重要であるしもっとうまくできるように研鑽したいと考えている。

楽しみだ。