資料

単に目的に対して構造化されたメッセージだけが淡々と書かれている資料は、キレイだけど魂がこもってない。耳障りが良いけど印象に残らない。わかりやすく感じるのだけど、聞き手の気持ちをひっぱったりちょこっとひっかいてみたりする刺激もない。
最近いろいろな人の話を聞いていて感じるのだけど、主張が明確で一貫していて、コンテンツがキレイにそれを支えているというのは基本の中の基本に過ぎない。話がうまい/下手っていうのはわからないが、ロジックの構造を感じさせない、圧倒的な迫力と、柔軟で枠にはまらない表現力がある。聞きたい気持ちをかきたてられ、自分の頭で自由に相手のメッセージを解釈し、それをもとに質問をする。自然とディスカッションへ発展する。それぞれがそれぞれの学びと納得を得ることができる。
最近意識するようにしてはいるけど、Engagementの中でプレゼンやディスカッションの資料をつくるときには目的やメッセージだけでなく、Clientの心に響く流れをつくれるように意識して資料をつくっていきたい。
意識を変えてみると気づく。そもそもそういった流れや魂っていうのは資料のページとページの間に宿るものなんだと。つくる資料のコンテンツは変わらなくても、こうして目的に変化があると自然とプレゼンが違うものになってくるものなんだと。
これまでは、キレイな資料をつくることが、頭のどこかで目的、前提として置かれていたのかもしれないな。