The World Is Flat

フラット化する世界(下)
ようやく読み終えた。気がつくと上巻を読み終えてから1ヶ月半近くが経とうとしている。
ここで上巻もあわせて振り返りたい。小難しいことを考えて書こうと思ったのだけどどうも窮屈なので頭の中に印象として残っているものをそのままアウトプットしたい。
上下巻を通して感じたことは3つあった。1つはフラット化する世界の中で生きていく上での健全な緊張感。1つは同じくフラット化する世界の中で生きていくことへの期待、1つは自分が持っているIdentityの大切さ、未来を描くことの大切さ。
●フラット化する世界の中で生きていく上での健全な緊張感
 アウトソーシングについて、またインドや中国の成長意欲の高さを見ていて感じた。コンサルティングにおいても業界や市場の基礎情報の調査程度はすでに一部のファームはインドあたりにアウトソースしている。彼らのコストパフォーマンスもさることながら、より感じるのは高い成長意欲。本の中で具体的には米国の大学へ行くための勉強への姿勢や普段の仕事への姿勢が具体的に書かれている。簡単に言ってしまうと、仕事の後の勉強なんて苦にならない。一日中何時間働こうと苦にならない。だってその先には自分たちの更なる成長が待っているのだからというスタンス。素晴らしいと思う。僕らは彼らと同じトラック上にいることを、そして同じ時間が流れているということを忘れてはいけない。
●フラット化する世界の中で生きていく上での期待
 より面白い世界になると思う。俗に言うWeb2.0の世界とフラットな世界は多分に重なっているところがある。ネットワークにつながることができる環境といくつかのソフトウェアがあればこうしてBlogとして誰しもが自由に自分の考えをUploadすることができるし、その逆に世界中の誰かがUploadした情報をDownloadすることもできる。F2Fで会わなくてもWeb上でつながることができるしCommunityを形成することができる。またそのCommunityがWeb上で実現できるCollaborationはF2Fであうのに限りなく近いことができるようになっている。後はそのCapabilityを活用する側の人間のReadinessの問題だと思う。
 で、何に期待してるのか?なんだろ…これまでより、Globalレベルでより多くの人と、より深くつながれるようになった。その可能性が何かしらの可能性の広がりそして期待を感じさせるんだと思う。BusinessにしてもPrivateにしても。
●自分が持っているIdentityの大切さ、未来を描くことの大切さ
 フラット化する世界の中でこれまでに書いてきたような緊張感や期待の根元で感じるのがこれ。自分ヶ持っているIdentityっていうのを大切にしていかないといけないし、こうして変わりつつある世界の中で描ける未来って言うのを描いていかないとなと。フラット化すればするほど自分がリーチできる相手っていうのは多くなっていって、その相手の多様性も増していくのだと思うけど、そのときに自分が何者なのかっていうところはこれまで以上に意識しておきたいと。例えば日本人だということと。日本の文化だったり歴史だったりとかをこれまで以上に大切に思う。
 後は未来を描くこと。期待してるように、これから先”個人”が行使できる影響力というのかなんというのか。存在感って言うのが大きくなっていくんだと思う。そういう世界に生きていく上で、Identityになるのかもしれないけど、自分の未来、自分だから描ける未来って言うのはしっかり描いていきたい。

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