カーブアウトというキャリア選択肢

10月20日はGMB(Globis Management Bank)のキャリアセミナーへ行った。セミナーは19:30からだったのだけど、久しぶりに早めについて余裕を持って始まりを迎えることが出来た。

第3の道:「*カーブアウト」というキャリア選択肢
-成長性のある技術・事業の組織的切り出し事例-

*カーブアウト: 事業の一部を切り出して、外部資金を投入し成長を加速させること。

自分が新規事業創出・立上げを支援するコンサルタントであることも手伝って、興味深く聞くことが出来た。パネルディスカッションをされていたのは大きく分けて2つのバックグラウンドを持つ方々だった。1つは事業サイドのバックグラウンド。もともといた企業・事業部からカーブアウトし事業をリードされていた(ている)方。1つは投資サイドのバックグラウンド。カーブアウトの資本・事業そして種々の段取りを支援する方。

自分がそもそもキャリアとしてカーブアウトを考えていないからか、どうもカーブアウトというオプションがキャリアのオプションになるのかというのがわからなかったが、事業サイド・資本サイドの両面から事業創出へ関わるスタンス、そして生の声を聞くことが出来たのは嬉しかった。

内容はConfidentialのものが多く、語られることも制限されていたのだけど、最も印象深かったのが事業サイド・資本サイド合わせて、カーブアウトに最も必要なものとしてあげていたのがリーダーシップ、事業実現への意志”であったということ。結局のところ、何らかの事業アイディアがあったときに、それを事業として形を成していくことはコンサルタントが支援できる。その過程及び事業が軌道に乗るまでの資金は投資ファンドが支援できる(勿論両方ともに親会社もバックアップできると思う)。そうなってきたときに最も大事なのは、そのアイディアを事業化するというコミットメント(意志)、そしてそのために必要な人的リソースを集め、引っ張っていくリーダーシップだということ。

人の心はコンサルも投資ファンドも直接引っ張ることはできないし、そもそも事業としてひとり立ちするためにはそれが出来る人間がトップにいなくてはならない。

極論してしまえば新規事業創出のプロセスを導入しても、お金を集めても、そのお金をもって、そのプロセスを活用して、人を引っ張って走っていける人間がいなかったらだめなのだと(その走る人間というのがカーブアウトというキャリアを選択した人間だと)

自分のキャリアよりも、こうした過程を経る人に対して自分が何ができるかということにチャレンジを感じた2時間であった(^^)

コメントを残す