ダブルバインド

つい最近知ったこの言葉、”ダブルバインド”。Webで調べてみると人によって結構解釈が異なっているよう。そしてここでも自分の解釈で使います。
簡単に言うと、表向きメッセージされる言葉自体の意味とそれをメッセージしている相手の表情であったり、もしくは言葉自体の上位概念との間に矛盾があり、その矛盾した2つのメッセージを受け取り、その解釈がうまくできない状態を指す。そしてその状態にある人間は高い精神的な負荷を受けるというもの。
この言葉に重なるものなのかはわからないのだけど、一貫性の無い、そしてその結果矛盾した相手のメッセージの解釈ができない状況にある人間は高い精神的な負荷を受ける、というのをこれまで体で感じてきた、で、それが人間の反応としてすでに定義されているものなのだなあ、と改めて感じた。
複数の利害関係者がいる中で、各人が得られる利を最大化しようと考えたときに。行動する前にやるべきことは2つある。1つは、各人にとって何が利であり何が害であるのかを明確にすること。1つは、その利と害の中で優先してとるべき利、優先して避けるべき害というものを定めて、優先順位をつけること。
なので、まず各人が何を考えて行動していて、何を望んでいる/望んでいないのかを理解しようとする。だけどCommunicationしていてもそれが分からなかった。
会話する度に、もっと言えば会話の中で変わっていく前提、相手の主張。そして暗に望まれている”ホンネ”と”タテマエ”のGAPの理解、相手にとって”うまくおさまる”行動。その場その場では相手のメッセージであり望んでいることが理解できていたのかもしれない、ただ過去のCommunicationを考えたときに、それらの信頼性というのが下がっていた。そんなCommunicationの積み重ねだった。
そしてそれを明確にしようとする行為も相手にとっては批判の対象になる。自身の本意とはゆがんだ解釈の上に断定的な批判が浴びせられる。それも率直にではなく婉曲的に。
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って何のことを言ってるのかわからない上になーんか暗い(^^;)
久しぶりに、簡単に割り切ってしまえない人間関係で悩んだのと、ダブルバインドという言葉をたまたまこのタイミングで知ったので頭の中の整理をしようかなと思って書いていたのだけど。
ただ言えるのは、上記のように悩んでいるときでも手放したらいけないことは3つあるということ。
1つは意志。1つは粘り強さ。1つは勇気。
自分が何のためにその状況に立ち向かっているのかという理由とそれに従って自分にとっての望むもの/望まないものを合理的に堅持する意志。
その意志を曲げることなく(勿論譲歩の幅は持っていて良いのだけど)、周りとぶつかる利害関係を最善の形を探し、まとめることを諦めない粘り強さ。
相手が何を言っているのか、ウラで何を考え行動しているのか理解できず、信じるべき情報が見えない状態であっても、素直に率直に、胸を張って相手に対してCommunicationを続ける勇気。
抽象的だしきれいな切り方でもないのだけど、各人にとって共通の目的を持って活動する価値を示すロジック等の”頭”だけを使ってどうなるものでもない。”心”と”体”も総動員して、継続的にぶつかりあっていくことが大切。

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