意図的戦略 / 創発的戦略

意図的戦略と創発的戦略。GMSの経営戦略の中で触れた大きく二通りの戦略について最近考えている。
■意図的戦略: トップダウンで計画された戦略
●創発的戦略: 活動の結果(ボトムアップで)現れる戦略
…時間の都合により自分の考えを端的に書くと、
「意図的に人が創発的に考えられる場をつくることが大切ではないか」
「世の中頭で分解して把握できるほど単純には出来ていないけど、心で捉えられないほど複雑には出来ていないんじゃないか」
ということ。
そして意図的と創発的をレイヤーで分けると、そしてそれを企業で考えると、トップには理念、ビジョン、そして戦略があり、その下に戦略を意図して作られた組織があり、その下には、創発的に思い、考え、行動できる場を意図的につくって、その創発的なアウトプットを意図的に抽出して、より効果的な創発的活動を促す場を意図的につくる。
そんな、戦略に対して意図的、創発的にアプローチできる、頭と心を往来させるような場(組織、集団)をつくることが大切なのではないか、と思うのだ。
意図的にそしきに”ゆらぎ”を起こす部分を持たせるというのだろうか。
そしてそんな中に”異質”な人間を放り込むことができたら、面白いと思うのだ。
で、書こうとしていた創発的戦略/意図的戦略はどこへ行ったのだろうか…
…以上、創発的日記(^^;)

発散思考・創発的思考

今日、Projectの合宿を終えて家へ帰ってきた。
ネットワークも限られ、携帯もPHSも届かない環境でディスカッションを重ねる。最初はネットに繋がっていないことに若干の違和感を覚えたが、慣れてくると目の前のことに集中をするのに非常に適した環境であると思え、十分に楽しむことが出来た三日間であったと振り返ることが出来る(接続して、もう一方のProject関係のメールが××件入っていたときは”ずしっ”と来るものがあったが(^^;))。
今回のProjectは非常に学びが大きい。
将来の世の中とは?
Innovationとは?
Serviceとは?
そしてそれらを考え、アウトプットを出す過程で、タイトルの「発散思考・創発的思考」の面白さを全身で感じる。これまで意図的偏重だった自分、意図的に創発的思考をする、ということをしてこなかった自分の中で若干錆付いているものだ。
“Beyond the Logical Thinking.”
まだまだStretchする余地はいくらでもあるし、まだ自分というもののかたちを定義してしまうにはあまりに早く、あまりに未熟である。しようとしていたわけではないが、自分の中でのイメージがあまりに固定的になっていたと感じたため。
InnovationをIncubateする、その過程は意図的に定義されるものでなく結果として、創発的に練り上げられていくProcessであったとしても、そこでValueを出していけるConsultantでありたいと思う。
今後の自分を考える上でも、ConsultantというProfessionを考える上でも非常に自分にとって示唆に富む気付きを得られるProjectである。
*Leaderをはじめ、Memberの方々も本当に優秀且つ個性的で楽しい(^^)この素晴らしい仲間にもっと貢献していきたいと思う。

ネクスト・ソサエティ

ドラッガーの死去、そして11月中旬から参画した新たなプロジェクトで5-10年後のマクロ環境はどのようになっているのか、というIssueに応えるための参考に、というきっかけで開いたこの書籍(以前にも書いたと思うが、社会人になってまもなく購入したのだが、そのときの自分にはあまり必要ない内容であった、興味がもてなかったという理由から読まずに寝かせていた)を読み終えた。
大体の内容が1997-2001のInterviewの内容であったり、何らかのドラッガーのアウトプットをまとめたものである。読んでいて違和感を覚える部分はそれほど無く、大体今という時代を捉えている。(彼が言う人材派遣業と雇用業務代行業に関しては僕は若干異なった考えをもっているが)
どれほど鋭いInsightであろうか。今読んで違和感をそれほど覚えない内容を7-8年前に描くことができるとは。
また、ネクスト・ソサエティそのものからは若干離れるが、本の中で心に残った言葉があるのでそれを書き留めておきたい。
「本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化は人が言うことである。」
世界の変化がスピードを上げ、且つ複雑化していく中でその動きを読み先を読んで行動に移す/流れに対応する等はいっそう困難になるとともにいっそう必要となる。そのような中で本当の変化を認知するためにはどうすればいいか、という話の中での言葉。
人が口にしているだけならそれは一時の変化であり、人が動き出したときそれは本物の変化である、と。
当たり前でありながら非常に端的な判断軸であると思う。
自分が理想とのGAPを感じ、それを埋めようとしているとき。自分はそのGAPを口で埋めているのだろうか。行動で埋めているのだろうか。
どんな理論を知っていようとも、どうするべきか知っていようとも、理論を実践しければ、どうすべきかにしたがってそうしなくては、その”知っていること”に価値はないのだろう。
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さて、今日はもう寝て、朝早く起きてこの週末に実施するProject合宿の課題をやってしまおう(^^)
最近朝弱い。そんな自分にとって上記は一時の変化で終わるだろうか。それとも本当の変化になるだろうか。…早く寝よう。