素人のように考え、玄人として実行する

素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術
Projectの中で、ある研究所の方から頂いた本。何日か前に読み終えたのだが内容を整理する時間が無かったのでこのタイミングで(^^)
金出武雄さんというカーネギー・メロン大学の教授が書かれた本。タイトルがその通り内容を端的に表現していて、要するに”素人のように自由に発想して、実行するときは玄人のように緻密にやりましょう”という内容(そのまんま)。
本の構成、内容もロジカルで僕は好きだ。目次で、章立てがKey messageになっているのも嬉しい(^^)

発想は、単純、素直、自由、簡単でなければならない。そんな、素直で自由な発想を邪魔するものの一番は何か。それは、なまじっかな知識 ――知っていると思う心――である。知識があると思うと、物知り顔に「いや、それは難しい」「そんな風には考えないものだ」という。(略)実際、専門家というのは「こういう時にはこうすればうまくいくはずだ」「こういう時にはそうしてはならない」というパターンを習得した人である。その分野を知っているだけに発想を生む視野が狭くなってしまう。

僕がこの本を読んで感じたのは、”彼が言う研究職とコンサルタントは似ている”ということ。
なので、読んでいて自分の仕事を考える上でも非常に刺激になったし、ある種少し楽になったところもある。なぜならば、それは、コンサルタントというプロフェッションを持って活動する上で大切なことは”素人”のように発想して、”玄人”のように実行することだ、と考えることができたから。発想は、プロの”素人”でいいんだな、と(^^)
では、似ていると感じたところ、自分として刺激になったところはどこか。ざっと並べてみると全部で7つ。
1. 大切なのはどこを”端折る”かだ
2. いい研究かどうかは、そこにシナリオがあるかだ
3. 構想力は問題を切り取る力だ
4. 問題解決能力とは「何とかする」力だ
5. 抽象化とは抽象的なことではない。ツボを押さえることだ
6. 人に影響を与えないアイディアに価値は無い
7. 意見の無い人間は要らない
上記、当たり前といってしまえばすべて当たり前。じゃあその当たり前を、自分が当たり前に実行できていたかというと、…反省点は多い。
今のProjectはこの年末年始で引き継いで自分としてはCloseする。
次により高いPerformanceを出すためにも自分のスタンス。自分が考えるコンサルティングというものを整理しておきたいと思う(^^)

コメントを残す