失われた意志の力 2/3

書いていて辛くなってくる(^^;)でも全ては(そして一部は現在進行形の)事実。
書いて整理をして、その上で次へ進みたいと思うのだ。
どんなに最低な、消してしまいたいような自分でも、自分なのだ。
■2■
愚かしいリーダーとしての自分は、自分にとって何とも言いがたい存在だった。そして周りにとっても噛み合わない、しっくり来ない、中途半端な人間として映ってただろうと思う。
自分にとって何とも言いがたい理由は、その愚かな行為を自覚しながら継続しているというところに起因していた。自分の理想というのは持っていて、それに近づくためにこれまで努力を続けてきていたと思っている。で、その中である程度認められ、自分の強みや弱みが見えてきた、これから強みをさらに伸ばし、弱みをリカバリーし、成長を続けていこうという段階に立っていたはずだった。
それが現実には、自分が”こうはなりたくはないな”と思うような不誠実で、不完全燃焼で、逃げ腰で、成長意欲を持って仕事に望めないダメな人間になっているのだ。で、それを自覚しながら日々湿ったというのか、腐ったというのか、そんな時間を過ごしてきたのだ。
それは自分をその”こうはなりたくはない”という枠に納めてしまうのに十分な時間だったと思う。周りからのReputationが下がると共に、自分の中でも”やればできるんだ”ただ、やりたくないんだ、…じゃあお前今何やってんだ?という回路から徐々に自分はダメだ、と思うようになって来たのだから。自分の中で自分のReputationは順調に下がっていた。それは自分に対する失望であった。
時には一時的にでもMotivationが上がり、今ここにいることを自分で選択しているのだから楽しもう、機械として捉えて成長につなげよう、と思ったことも何度かあった。しかしそれらも長続きはしなかった。
悪循環だった。
最初に躓きやる気を失う → 中途半端なPerformance → 周りからの信頼を失う → 必要とされない存在となる → 自分の必要性(存在価値)を感じられない → やる気を失う → …
というスパイラルに見事にはまっていたと思う。そして、それでも時間は流れてゆく。そしてやるべきことは当たり前ながら変わらない。先送りしても事態は悪くしかならない。後々クビを締めると共に、それは自分だけでなく、メンバーも、他チームもそしてお客様もだ。わかっていた。全て頭では分かっていた。分かっていて継続していた。年末までの我慢だから、そのときスムーズに抜けられるために最低限のことはやろう、そう自分に言い聞かせながら日々を過ごしていた。
WBSはもう適当なもの。管理のための資料ではなくただのタスクの山に過ぎない存在になっていた。また、チームとしての成果物を作成する以外の他チームとのCommunicationは最低限にとどめた。どうしても開発チーム円滑に連携できるような関係を築くことができなかった。
協力的な態度はとってもらえなかった。当たり前だろう。自分が相手に対して協力的な態度をとっていなかったのだから。
そうして僕のチームは現場から距離を置き、現場の熱感覚は伝わらなくなってきていた。それと同時に品質を高めるための自分達のチームからの発信もおそらくだが現場には届いていなかったのだろう。
そして自分はメンバーとのCommunicationもあまり取らないようになっていた。
…途中からずっと気付いていた。こんなにPerformanceの低い自分は初めてだと。こんな自分を誰にも見てほしくなかった。自分がこんなものだという印象は誰にも与えたくなかった。
自分が過去に努力して積み上げてきた、自他への信頼であったり実績であったりというもの、即ち様々な人間としての財産がみるみる磨り減っていくのを感じながら日々を過ごしていた。
自分としてやりたいことがる、なりたい理想がある、なんていう熱を失ってしまう、ただの仕事の出来ない馬鹿な人間に成り下がってしまうことがひたすら怖かった。だから自分は一層仕事から距離を置いた。逃げれるものなら逃げたいと思ったことが何度かあった。
Critical ThinkingもCreative Thinkingもあったものではなかった。
思考は停止してしまっていたし、心も不安と言いようの無い怖さ、自分への苛立ちと失望、そんな感情に支配されていた。