拙速の背景

ゆっくり丁寧よりは雑に素早く。
この頃、改めてその大切さ、見極めるタイミング、そして決断するタイミングについて考えていた。
孫子の言葉で”拙速”という言葉をつかった有名なものがあったと思い調べてみると、その裏にある背景が書かれていた。
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故兵聞拙速。未睹巧之久也。 -兵は拙速を聞く。未だ巧久を見ざるなり。-
 孫子の曰う「拙」は、政治の手段としての戦争の目的である(得るべき)勝利の達成度合いの意です。また「速」とは、その戦争を手段とする政治目的の達成の速やかさを意味しています。
 『拙速』の背景には以下のような孫子の戦争哲学が流れています。
 即ち、戦争は不祥の器であり、凶器である。たとえ止むを得ざる事情により開戦したものといえども、長引くことにより、国力を疲弊させ、国を滅亡させたのでは元も子もない。
 
 ゆえに、戦争によって得るべきものがたとえ不十分(これが拙の意味)であったとしても、本来の政治目的が達成できていれば、それ以上の欲をかかず、速やかに戦争を終結させること(これが速の意味)が賢明である。とりわけ、戦争というものは、あたかも燎原の火の如き性質を持つものゆえに勝利に酔い痴れて調子に乗り欲望の赴くままに振る舞っていると最後はみずからをも焼き尽くしてしまうものである、と。
 つまり『拙速』とは、老子の曰う「足るを知る」あるいは「止(とど)まる知れば殆うからず」と同意と解されます。
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信頼残高


信頼残高を増やすために。の受け売りです。
1. 相手を理解する
2. 小さなことを大切にする
3. 約束を守る
4. 期待を明確にする
5. 誠実さを示す
6. (信頼を)引き出してしまったときには、誠意を持って謝る。
大事なのは、信頼残高ということを意識するのはいいとして、それを増やすために上記を心がける、という意識は持たないことだと思う。
僕の信頼残高…いくらだろ?